大地の学校ロータス施設長の今井です。
ロータスでは8:30~10:00の間を「学習タイム」としています。この時間はiPadやゲーム機器ではなく、読書や問題集など静かに集中できるもので過ごしています。
巷では様々な学習方法がネットや本でお勧めされています。
「1日たった15分!」
「遊び感覚で学べる!!」
等といった謳い文句で子ども達が飽きずに学べる工夫がこれでもかと詰め込まれています。
ロータスでも“どんぐり算数”や“英語カルタ”等々様々な学習方法を子ども達と一緒に取り組んでいますが、そのどれもが強制ではありません。
だから隠さずに言っちゃうと、全く勉強しない子もいます。静かに過ごそうね、と言ったところで庭でキャッチボール始めちゃう子達もいます。でも別に止めません。
そんな子達に対し、僕らが無理やりペンを取らせ、「一時間でいいからやろう!」と机に向かせたらどうなるでしょう?
きっと勉強アレルギーになるでしょうね。
本来楽しいはずの学びが嫌々やるものになり、勉強の時間が苦痛でしかなくなります。(お恥ずかしい話ですが、実体験です)
子ども達は元々主体的に生きていき、自ら学ぶ生き物です。
その証拠に赤ちゃんは何も教えないでも歩く練習をして、色んなものを口に入れ、健やかに育っていこうとします。
ただ学年が上がると、周りの目を気にして、大人の「よかれ」が始まります。
もちろん大なり小なり結果は出るでしょう。
そして「やっぱりこの子はやれば出来るんだわ!」と味をしめた大人が次から次へ学ばせていきます。これがいわゆる“学ばせ中毒”です。
その積み重ねで子ども達は疲れ切ってしまって、本来あった主体性を手放してしまうんです。
だから子どもにもっと主体性を“持ってもらう”とか“身につけさせよう”なんて本来おこがましい考えなんです。
むしろ我々大人達が主体性を奪わないでいれるかどうか
そこが鍵なんです。
大人の介入が全て不必要と言ってる訳ではありません。ただ、やり方とタイミングを誤るとむしろ子どもを冷めさせてしまう(主体性が損なわれてしまう)危険性があるというお話です。
教育の基本は「待つ」ことです。
焦って水や肥料を与え過ぎると害虫に食べられたり病気にかかってしまう作物と同じです。そこまでの忍耐力が我々大人達にあるかどうか…
本当に学ばなければいけない存在は、むしろ大人の方かもしれません。
大地の学校ロータス
岡崎市竜泉寺町百々13
080-5182-4832(代表:今井)
daichi-no-gakkou@outlook.jp
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