大地の学校ロータスの日記

愛知県岡崎市竜泉寺町に2020年4月に開校した新しいフリースクール「大地の学校ロータス」の日記です。

「離れてわかったよ、家族って大事だなぁって」

大地の学校ロータス施設長の今井です。

 

今回はロータスに通う、ある女の子のお話。

 

卓球をしながらも、なんだかいつもと違う様子。どうしたの?と聞くと

 

「あのさ、学校行ってた時はね…」

と胸の内を話してくれました。

授業にもついていけず、先生の言っている事がわからない。皆と同じ勉強をさせられるのも理解できず、教室を抜け出す毎日だったそうです。暴れる自分を押さえつけ、引きずる先生は「敵」でしかない。逃げ場もなく、自由もない学校は「刑務所みたい」だったと。

 

大人なんて皆一緒。

誰も自分をわかろうとしてくれない。

 

その時は親ですら信用できず、暴言や手を出してしまったこともあったそうです。

 

でもね、ロータスにいるスタッフは違うなぁって思った。」と少し恥ずかしそうな顔で話してくれました。遊びも一切手加減しないし(笑)自分を特別扱いもしない。上手く言えないけど、初めてちゃんと自分と正面から向き合ってくれる大人だと思った。

 

そう話してくれた後、手を止めてハニカミながらこう言いました。

 

「あとね、離れてわかったよ。家族って大事だなぁって」

なんかロータスに来る前はさ、ケンカばかりしてたんだけどさ、まぁ今でもしてるんだけどさ…

 

やっぱり家族が好きなんだよね。

 

 

そう言って再び卓球を始めました。

照れ屋な彼女だから、普段だったら絶対言わなかったと思います。きっと朝のまだ誰も居ない時間帯で、たまたま外が雨で静かだったからかもしれません。彼女が話してくれた事を、僕は一生忘れません。

 

そしてこの子の笑顔のためだったら、何だってしてあげれるなぁと思いました。

 


f:id:leftkanabun0314:20200611082647j:image

 

大地の学校ロータス
岡崎市竜泉寺町百々13
080-5182-4832(代表:今井)
daichi-no-gakkou@outlook.jp